ド地味生活

滋味ある地の暮らしが精神を耕す

死と再生。気持ち的に死んだ抜け殻は無言の館で物思う

今日の風読み、気温がマイナスで水たまりが凍るような朝の登校時の風の匂いが訪ねてきた。

小学校低学年の時のお正月から冬休み明けの日々の記憶は時間圧縮されたように溶け合ってる状態で脳内再生される。

潮風と陽光の加減。記憶と眼前の事物との重なり合う何かが響き合う。

 

2012年7月から降臨した言葉の続き、

2023年10月からまた降ってきて紡ぎ出される。

 

といて かけて といかけて

かいて といて とけあって

 

かくことで とけていく ほどけていく

ほろけるように とろけるように

 

なぜ、突き動かされるように、

このテーマ、このネタに

吸い込まれ、喰らいついて、凝視してしまうのか

わからないけど

何ができあがるのか

わからないけど

さいごに、あー、こーなったのか

って

わかる かわる とける

とかなくてもいい そのままでもいい そっとしといてもいい

 

わかればかわる

かわりはてるころには わかる

無題

初めて座禅したときの21歳文学部3年生当時の記録を蔵出ししてみよう。

初めて座禅してきた - 大人の発達障害当事者のもがき

続・座禅ー初心者の視点 - 大人の発達障害当事者のもがき

 

初体験は仙台の北山エリア、曹洞宗の禅寺。

臨済宗永源寺はお泊りと法話で、座禅体験はやっていない。

 

小さい頃から一休さんの歌、

「世の中は起きて箱して寝て食って 後は死ぬるのを待つばかりなり」とか、

聞かされて育った。

父が受けた新人研修は座禅研修で相当インパクトがあったようでね。

「親死ぬ、子死ぬ、孫死ぬ」の逸話を父から聞いたかどうかは定かではないが、

逆縁に、

遭わば遭ったで、

そこまでの、

弾(たま・魂)だったって、

ことでしょうよ。

峻厳さが息づいている。

 

財にしろ、子宝にしろ、得る喜びがあればこそ、

失うことの不安と恐怖がついて回る。

そして、失われた悲しみは大きい。

法話を読めば、

子に先立たれて今まで死者を出したことのない家の芥子の実を求め、

彷徨い歩くまでもないだろう。

無論、読むまでもない程、察しの良すぎる子どももいるから年若いからと侮るなかれ。

 

受験は周りの目の色が変わる。

就活は嘘吐きの始まり。

婚活・縁談はますます強欲に拍車がかかる。

子の将来を質に入れ、子ゆえの闇に惑う。

子は先祖の無念と期待でプレッシャーかけられ代理代理代理…戦争を遂行し、

戦場に居続けたら無傷ではいられないから癈兵となる。

 

生きながらえているとグリーフ・ケアは必修科目になる。

喪失感には怒りや悲しみがついてくる。

失う苦しみも得る喜びも、

あればあったでついてくるややこしいものも、

それなりに知っている。

というか、

得た先のシナリオについていくつも枝分かれする樹形図が描けて、

どのルートを通る可能性が高いかまでだいたい読めてしまうとき、

そのレールを走り続けるようなやる気とやらみるみる委縮する。

わからないから飛び込もうって思う。そっちの方がワクワク感がある。

得る喜びが得られなくても、煩わされることがなくて、

心が平安である方を大事にして、

浮いたエネルギーと時間を大事にしたいと思えるものに投下したい気分になる。

あとは死ぬだけプランは身軽。森田療法のライフプラン版。

 

生き物としては、もうこの身は破滅だ、この人生は詰むのが見えたと思えば、

新しい生に賭けるのは自然なことね。

未来に賭ける大人たちは、小さい生まれたての赤ん坊や子供たちにばかりかまけて、

自分の心身はおろそかにする。小さき子らが傷つかないようにと眼を向ける。

 

既に産んじゃって/生まれちゃって、今も生きている人々には儂はこう思っちゃうね。

あーあ、残念でしたあ。

よくもまあ、こんな苦しい世界に生まれちゃったもんだね。

生き続けたら苦しいこと、たーくさんあるよ。

働けないと死にたい、消えたいが近すぎてね。追い詰められるよ。

今生まれたばかりの赤子ら、小さい子らもいずれはボロボロになるのが目に見えるよ。

生きている以上、ぼーっと過ごしていようが何かしていようが寿命が尽きて死ぬから。

そういう苦しみを踏まえた上で、こう行動するよ。

新しい命の方より、今生きている、かつての子どもたちの方に駆け寄っていってね、

今まで苦しんでたのも喜びも全部ハグして、苦しみの針を抜いてね、

一緒に楽しいこと、嬉しいこと、楽ちんを与えよう。

 

ある晩、死神が枕元にやってきて、「連れてく?」って聞かれた。

安楽死を検索しちゃうくらいには

「早くお迎えが来ないかしら」って思っているところがあるけど、こう答えた。

「せめて、ボロボロに傷ついたかつての子どものおそばにいさせてください。

この子をもうしばらくみていたいから。」

慈しみの眼差しで、自分に縁あるものたちに施無畏をやる。

生まれなかった、というかそもそも存在すらしなかった命に気づき、供養する。

 

本来何を求めていたのか、目先の欲得の感情に覆われて、

見えなくなっていって見失うことがある。老い、病、死を直視して立ち返るのだ。

note.com

自分歳時記(ブログ記事からまとめる)

自分歳時記は、地域や時代や信仰、置かれた立場・状況に応じて人それぞれ。

年度の替わり目、再読をきっかけにまとめておこうと思った。

翔泳社が発達本を無料公開キャンペーンやってくれるの、有難い) 

bookmeter.com

 

立春~梅見・マンサク 冬の終わり、春の始まり。桃色、黄色、白色。

 

2/1暦要項→節分・立春 冬を総括する
立春 ふきのとうと縄ないスキル獲得
立春 今年買ってよかった経験。かんじきウォーク
2月中旬 もつもつと降る雪を味わう
2月中旬寒稽古 明鏡止水でありたい
雨水~啓蟄 えあのこと
雨水 コロナ疲れと聞いて『デカメロン』的やり過ごし方があったな、と
啓蟄清明 続・ひきこもり無双
4月~立夏 GWにひきこもりつつ思ったこと
春土用 GWと年末年始休みのdiffをとる
清明~春土用 タケノコの皮で梅ちゅーちゅーは定番行事
清明・新年度 新人ごっこ
春土用 木に会いに行って休む


立夏~藤、桐、梅の実。紫色と緑色と白色。


GW明け においの記憶に振り回された日
6月上旬 山椒の実の季節がうれしい
6月 蜂 ローカル線で3人連携プレーで蜂を逃がした話
日照の天井~夏至~夏越 暦読み読み風読み読み
夏至 梅ふきん作って使ってみた
小暑 ゆるゆるスースー
大暑~温度の天井 人の中に根と翼と芽を育む
大暑立秋 葉月の禊の身体知
8月処暑 データベースの海を漂う
大暑 インビジブルムーン

 

秋~冬、だんだん色褪せていく。黄金色、茶色、白色。

12/8目安で日照の底シーズンに、秋を総括する


白露~立冬~12/8日照の底 雪待ち食っちゃ寝
9月下旬キンモクセイ~台風と秋晴れ~霜降立冬~初雪 今年やりこんだら見えたもの

白露~10月上旬、秋の匂いからきゅーっとなるシーズン突入
白露~秋分~秋彼岸 イマを切り取る・秋の気配
秋分 お彼岸でニュートラルを意識する
秋土用旧重陽 重陽節句(旧暦)をまったり過ごす
10月上旬 かんじき作れたらかっこいいなと憧れる
秋彼岸 とち餅にほうじ茶

 

立冬 月が見ている。白銀色、白色、瑠璃色。


日照の底~冬至 いい呼吸を意識する
正月~大寒~温度の底 さもないものが食いたいのよ。今年のお正月は2月にも再びやる
正月 夏までの課題 小寒大寒立春、雪解け、2017春土用気枯れ~立夏小満夏至~盆挑戦~秋分に立て直し
大寒 厳寒にめぐりくる想い。Ordnung,Bildung
大寒~節分 今年買ってよかった経験。かんじきウォーク
大寒 雪かきの身体知

 

心の砂絵とまなざしと声、関連しそう

リロード

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雪待ち食っちゃ寝

夏をやり切って白露の甲子はとにかく休む一択だった。食養生と睡眠に気を付ける。

食については御食国若狭おばま食文化館でインプットしてきた。

旬の物、地の物で夏の疲れからの回復食を拵える。

里芋なら芋煮にしろ、煮っころがしにしろ芋頭を選ぶが、『徒然草』60段に出てくる盛親僧都を思い出すもまだまだ己の徳は至らぬところばかりで修行が足りない。

芋より早くから出回るのは茎の方で、芋茎(ずいき)はあく抜きが肝心。山中温泉蕎麦屋のすこでハマって、食生活に取り入れるようになった。

瓜系はかもりや姫冬瓜にも手を広げ、煮物をやるようになった。万願寺唐辛子など甘唐辛子系も食べるようになった。辛いのは大体グレている。

夏が長引いた感じで秋もずれ込んでいて、睡眠について『黄帝内経 素問』の「秋三月、此謂容平。~早臥早起~冬三月、此謂閉蔵。~早臥晩起、必待日光」のくだりを想起しつつ、目の前の季節のうつろいの中でどのタイミングで適用すればいいか考え続けていた。

秋をちゃんとやったか不安になったが、栗や胡桃も見つけたし、フジバカマとアサギマダラを見たし、濃密な金木犀の香りにふわふわして、入れ替わるように銀木犀の香りを楽しんだ。月夜の下でぼわ~と浮かび上がる銀木犀の白い花は緩やかに長続きした。紅葉もカツラのカラメル感、モミジやドウダンツツジの赤、イチョウの黄色などポイントは押さえていた。

兌→乾の節目の寒露は甲午だったから次の甲子まで半分過ぎたところで、

スイッチが切り替わった体感があった。千葉神社の福徳殿で各星宮の説明書きを読みながら一周した体験も効いているだろう。

秋土用を抜けて立冬に天赦と甲子が重なっていたので、

そのあたりで記事更新できるかなと思ってはいたんだけど、祓戸大神の御前を拝して片付けスイッチが入っていたからそれどころでなかった。

秋の衣替えは徐々に進める。山々の木の葉を落とすのに連動するように、身軽になっていくイメージでやっていった。片付けは秋が適しているようだ。

片付けも情報編集・圧縮の段階になってきて、どうしたらいいかパッと浮かばないものも結構出てきてあっぷあっぷしてきたと感じたら、秋の山の匂いに誘われて散歩に出かける。雨上がりや夜露に濡れた枯れ葉、カラカラに乾いた枯れ葉、土の匂い。記憶は静岡の秋の遠足、教室に閉じ込められるよりよっぽど生命力が湧いてきて、地に足がつく感じがする。思考が発酵・熟成してアイディアが降臨するのを待つ。

今ぐらいは日没が最早シーズンで冬が本格化する。閉塞成冬。乾→坎。

食は根菜メインでコトコト煮込みものが増え、こってりしやすい。

霜が降りるまでに収穫を終える。雪降り積もれば農作業が止まる。

年末に向けて大掃除、ってほどでもないが普段行き届いていないところに手を入れる。

地元の広報で年末年始の業務案内を見る。日帰り温泉の営業時間やゴミ収集日も確認する。温泉三昧の年末年始はここ数年ご無沙汰だ。

時雨る冬の夜は特に読書シーズンで捗るから12月~2月頃までの図書館の開館日を把握しておく。ごっつり読みたいものがあれば年末年始や蔵書点検で通常より長く借りられるときを狙う。冬至から年度末の3月まで駆け抜けるようなのは手続き系が多いからかな。

冬の寒色系の月の冴え冴えとした光を眺めるのが楽しみ。冬季の日照が足りない分を補える気がしている。古文だとすさまじき例に挙げられるとか源氏の君は好んだとか読んだっけ。冬の星座を思い出しながら星空を見上げる。神話や古文や道学などに親しみやすい。

そろそろかんじきに油を塗っておかないと。

akisibu.hatenablog.com

暦読み読み風読み読み

体感は8月のお盆の暑さ。蝉の声もなく、葛の花もまだ。

梔子(クチナシ)の甘い香り、凌霄花ノウゼンカズラ)の橙色。

吉備国でも陰陽道を齧ったが、今回は三嶋暦師に学んできた。

そのうち土御門家の暦も行けるだろう。

易経』は0と1の2進法で記述できるプログラミングだ。

 

ビブリオバウムを見学して、陰陽道の術の仕掛けを感じてきた。

東西南北の配色でピンと来て、

θ=-45度回転させたいようなひっかかりを感じつつ、

円形を見渡せる上の通路を北東の方角から南西に抜けた。

え、鬼門から裏鬼門に抜けるの?

 

艮大学がある学都仙台は六芒星の結界に坂がやたら多い街なのだが、

天下の書府金沢も街のイメージが被るような。坂多いし、金沢五社あるし。

 

暦の伝承通りに組むなら、

6/10の天赦日から天一天上の戊申までの期間は、動。

5/31からの十方暮れと6/28~7/9の癸亥までの八専は、静。

そして、7/10は甲子。次の60日の計画が始まる。

陰遁始めで太陽の力が減弱していく。

8/8の天一天上~8/23戊申の天赦日までの期間は、動。

その前後の静の間の溜めが鍵。

6/30に夏越の祓に出たけれど、旧暦でやるなら7/28。

夏を駆け抜けて、9/8の次の甲子に思うこと。

日が短くなったなりの次の60日をどう過ごそうか。

それはその時が来たら自然と分かるようになっている。

 

イレギュラーならイレギュラーなりに、

定石や伝承とは少しズレるあたりを己の感覚と目利きで微調整する。

日々風を読み、気を読み、身体に刻み付ける。

兆しを読んで記憶を呼び出せるように。

えあのこと

春が足踏みしている新月。梅の蕾は硬い。

雨水で空から降り注ぐものが雪から雨に変わる。

水の状態変化を類推させる霜降と対になっているように解釈できる。

啓蟄を前に、プチ衣替え準備。

厳冬の服をピックアップして、しまいやすいように。

旬の食卓でspring feverも腎虚の春も迎え撃つ。恒例の値上げの春のチェックも。

フキノトウが待ち遠しいし、新たまねぎが出たらたまねぎも安くなるだろうから。

粗食で苦い菜っ葉も食べるPassoverの祭りも、七草粥おせち料理みたいに思う。

エア「あえのこと」=えあのことで、

日頃から気持ちよくもてなし、もてなされることに思いを馳せる。

treatmentがうまくいっていれば、

折り入ってのお話やらtreatyやらも運びやすいだろうから。

社交やおしゃべりで元気になる陽気な方々と違って、

いつもいつも社交ばかりでは気疲れする(エネルギー吸われてる説も?)自分は、

retreatで充電することも必要不可欠なことで、

温泉旅館で文豪ごっこやひたすら湯治生活みたいなことも

選択肢として妄想するだけで気分がリフレッシュできる。

徐々に動き出して加速していくような雰囲気もありつつ、単調なリズムを一服。

『駅は今、朝の中』とか『明日、春が来たら』とか。

変性意識状態に入りやすい日に単調な作業を黙々コツコツこなす。

お仕事やご家庭文脈で、粛々と、淡々と。

と、こんな言い回しを本音にのせて言えるようになった頃、

ドントラ=DON'T TRUST ANYONE OVER 30ってムーンライダーズの曲が

10年以上昔とは違う解釈で聴こえる。

本が読めない文学部生として大学時代によく聴いていた頃は、大人は30過ぎると老獪になっていて信用ならない、だから若者がしっかりしないと。みたいな自立心がつっつかれる感じだった。

今年厄年の今は、様々な立場に憑依する見え方になっている。

仕事でも家庭でも趣味その他でも、守るものがある人たち、みんな忙しいよね~。あてにしないでね。あてにできないよね。って期待値コントロールしているんだねって眺める感じにもなるし、

それぞれの小さなコミュニティで任されて支える立場をてんてこ舞いの当事者が担っていて、時間がなくてキャパオーバー、一言でいうと「に・げ・た・い」気持ちになっている姿に寄り添って弁解している当事者のお友達やってる感じにもなるし、

同時多発で立て込んできたら、きりきり舞いの当事者の感じにもなるけど、それって「自分がやった方が早いから」や「他人様には任せられない」などと言ってしまうSクワドラントの罠なんじゃない?って問いを立てて、レスパイト・ケアの入れ時を考えておいている。

ケアする人のケア、「ケアする人をケアする人」をケアする人のケア…無限にケア連鎖するモデルを考えたときに、ケアしっぱなしの人は消えていくので、ケアされっぱなしだった人もどこかで見えにくい陰の領域で隠れてケアする人として鎖のどこかに位置付けて、ケアの盆踊りのモデルでケアが円環する構造を思い描いていたから。

水の冷たさも緩んでくるから、住まいも滞った流れをspring cleaningで徐々に動かす。

 

腎虚の春の反省もあって、冬の過ごし方を点検しながら春に臨む関連記事。

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隠遁者が好きな哲学者10選

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

影響を受けた哲人達のリクエストのアンサーがそろそろまとまってきました。

ブログ紹介~噛めば噛むほど味が出るスルメ系哲学女子編~ - れいたんパパの雑記ブログ

 

1.ウィトゲンシュタイン ツルザラの両刀使い、一粒で二度美味しい人生

軍隊経験、田舎教師、建築、箱の中のカブトムシ

2.デカルト 虚弱体質が思想に与える影響

文字による学問、世間という大きな書物、軍隊経験、炉部屋の思索

3.パスカル 『真空論序言断章』で2つに学問を分ける

Fragment de préface pour le traité du vide - Wikisource

4.フランシス・ベーコン 『古代人の知恵』でのプロメテウスの松明リレー

https://en.wikisource.org/wiki/The_Wisdom_of_the_Ancients/5#Chapter_XXVI

5.エピクロス 隠れて生きよ エピクロスの園 じんわり続く穏やかな快楽

6.エピクテトス 脱獄する言葉

THE GOLDEN SAYINGS OF EPICTETUS XXXIIより "Throw him into prison!"—What prison?—Where he is already: for he is there against his will; and wherever a man is against his will, that to him is a prison. Thus Socrates was not in prison, since he was there with his own consent. 

https://www.gutenberg.org/cache/epub/871/pg871-images.html#link2H_4_0032

「学校は監獄だよ」18歳の不本意入学直後いまいちピンとこず、ひっかかりだけ。じわじわと模範囚として過剰適応してきた自分に気づく。学校だけでなく家庭も会社も地球も様々なものが檻に見えてくる。いつになったら解放されるのか?出口が見えない収容所体験で拘禁反応を観察する。アサイラムにも目を向ける。居たくて居るならそこは監獄じゃないと体験知として納得するのに30歳くらいになってたんじゃなかったかな。そこからまた就労した。

7.シノペのディオゲネス プラトン曰く、狂ったソクラテス

ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』より54. On being asked by somebody, "What sort of a man do you consider Diogenes to be?" "A Socrates gone mad," said he.

https://en.wikisource.org/wiki/Lives_of_the_Eminent_Philosophers/Book_VI#Diogenes

6.ソクラテス プラトンが描写したソクラテス

プラトン『クリトン』より”だから人は、祖国に畏敬の念を持っていて、その怒りを買ったときは、父親が怒っているとき以上に穏やかに、そして恭しく、怒りをなだめるように頼み、考えを変えてくれるよう説得し、どうしてもだめなときは従うのではないのか。”プラトン著「クリトン」 | SOGO_etext_library

怒れる親に頼んで説得するという選択肢がなかったので泣けた一文。

7.老子 小国寡民の理想郷

8.チャールズ・ラム 退職フィーバーとリバウンドで復職したくなる気持ちのギャップ

自分がFIRE向きか考える素材。サミュエル・スマイルズの『向上心』が手短にまとまっている。もっと読みたいなら『エリア随筆』や手紙の類をあたるといい。

Character, by Samuel Smiles

9.清沢満之 ミニマム・ポッシブル 風当たりの強い大浜の西方寺と九重味淋に挟まれた小道に佇む。味醂蔵で働く屈強な男たちと肺結核の隔離部屋の男とのコントラスト。

10.パラケルスス 錬金術師 全部毒だから程度問題だよ

本を手に取ったとき、なぜ医学に占星術が?となった。現代の価値観や近代の合理性で測っておかしいとするより、一見非合理な中にもその時代やその場所で通用するまた別の合理性を理解しようという態度をとるきっかけになった。