ド地味生活

滋味ある地の暮らしが精神を耕す

においの記憶に振り回された日

プルースト効果っていうんだっけ。

 

昨日の風は、2001年5月に中学の修学旅行で東京に行って、国会議事堂あたりを見た日の記憶を呼び起こさせるにおいだった。このにおい記憶は草や新緑が日光をよく浴びているヴィジュアルイメージと連動している。

見学の後、昼食で天丼を食べて食べ慣れなくて具合悪くなったことまで鮮明に思い出した。味覚の記憶まで想起された。

なので昨日の日中は天ぷらのようなアブラギッシュなものは口にしないように気を付けていた。また具合が悪くなると、記憶が強化されそうだから回避しよう、と。

なんだか落ち着かなかった。

 

夜になると風のにおいも変わった。甘みがある。

この風も記憶があるが、目の前の視覚情報とのギャップで思い出せそうで思い出せない。静かな感じはする。

 

今日の風のにおいは穏やかだ。

戸を開けるとき、ドキドキする。

今日の風のにおいによって、いつどんなときの記憶が呼び起こされるかなって。

 

明日は明日の風が吹く~。