2015年に購入した坐蒲がだんだんへたってきて気になっていた。
重い腰を上げて2019年に購入した仏具店や地元の禅寺で
どうしたものかと問い合わせたが、
打ち直しについての実践者による有力情報は得られなかった。
で、布団用品など店を巡るも化学繊維しか見当たらず、
間に合わせに古着の綿100%を適当に切り刻んで詰めておいた。
綿の種を蒔いて綿花を取れないかなと奮闘していたが、
茶色い綿を脂を抜いたり、漂白するなどの工程がちょっとわからなかった。
デッサン人形の修理の金具を探しに行った手芸店で、
ふとん綿、白っぽい色で約370g綿100%1100円を見つけた。
早速、打ち直し作業に入る。
坐蒲が余裕ですっぽり入るぐらい大きい透明な袋の中で、
坐蒲の口に手を突っ込んで中のパンヤをひたすら取り出す。
坐蒲を口から裏っ返して、まじまじと観察する。
糸のほつれが気になるが今回の本筋でないので見送る。
ふとん綿を細長くなるように持って坐蒲の口から押し込んで入れる。
ふとん綿だけではまだ綿の入る余地があるので、取り出したパンヤを詰めていく。
トポロジー、同相…などと唱えながら、無心に詰めていく。
パンヤの細かい粉状の綿毛が飛ぶ。吸い込まないようにマスク装備。
坐蒲の表面にも細かい綿毛が付くので、手のひらでこすって塊を作ると扱いが楽。
仕上げは坐蒲の掃除機がけ。残ったパンヤは袋に入れて保存した。
しばらく使ってみて、もうちょっと綿を入れたいときの調整や次回の打ち直しの時に再利用かな。
まあるく、すとっとした坐蒲に気持ちが引き締まる。