ド地味生活

滋味ある地の暮らしが精神を耕す

夏までの課題

(1/2アウトライン。1/24本文追記)

昨年を振り返って。

・年始に脾が弱ったのを立て直す

 

二十四節気冬至の期間。どんどん日の出が遅くなる。日暮れも早いが冬至の日を過ぎたら、日が伸び始めるから、どんどん寒くなるけどもうすぐ春だから、ほら、よく観察したら芽を出し始めているんだよ(七十二候)、縁起物食べよう。と元気づけてきたんじゃないかと思えてきた。陰極まりて陽となる。

睡眠覚醒リズムを整えるためにも日光浴大事。地元で一番に日が差す場所を晴れた朝に散歩がてら調べて時間も測定するほど。ある老人ホームがその近辺でちょうど真っ先に日が当たる立地で、採光も考えた立て方なのを観察して、朝日を取り入れるのにいい立地だなと感心した。

一般的にはカレンダーも新しくなる。儂は2月(旧正月に入る少し前のシーズンで変えるけど。)

小寒の初候、芹乃栄とあるが、観測点の情報が不明。

自然薯や仏掌芋、加賀丸芋といった粘り強いお芋さんをすりすりして、

とろろにしてお出汁でのばしたもの(静岡丸子の丁子屋風)や、

鰹節と昆布で手間暇かけてだしを取った七草のおすましを作って飲んだ。

大根の葉っぱのお茶を飲んだ。

芹よりは、三つ葉の方が食べ慣れているな…という感想。

黒豆を初めて煮た。うまくいった。おせちでは、ちょろぎが好きだが、もう何年も食べていないことに気づいた。

年末に、春の海は定番で好きだが、ちゃっきり節と新潟甚句と南中ソーラン節と江差追分と…聞いていた。大学時代、岳風会の詩吟も聞いて真似てみたことがあるが、楽譜にきちっと描きにくいゆらぎみたいなものにぐっときていたな。

去年と同じ元日から温泉・サウナに行くという過ごし方をした。

年明け、去年は漢方医に舌診などで胃腸が荒れているね、と言われたが、

今年は、舌綺麗だねと言ってもらえた。消化器系システムは持ち直せたようだ。

 

小寒大寒をのりきる

寒四郎はよくわからないが、寒九(今年のセンター試験ごろ)は雪。

仙台市の大崎八幡神社どんど焼きを見たのも、このころか。

焚火であったかかった記憶。

センター=雪、って結びついて記憶されているが、この頃の雪は冷たい粉雪で音もなく積もるタイプの印象。あったかいと水気の多いぼた雪なんだけど。

赤い実の南天ってまだ認識していないが、風邪やのどの調子の回復を期してニッキの味の南天のど飴をなめていた記憶がある。

槙か何かのオレンジ~赤っぽい謎の実を手で感じながら、遠目からはクリーミーな印象の新雪をかんじきで踏みしめ、青空を見上げる。白い太陽が杉など針葉樹林にかぶさった雪を解かすと、雫がぽたぽた落ちるが、その雫にも日光が当たり、七色に輝く。てっぺんに星飾りがあれば、生きたクリスマスツリーだなとぼーっと眺めていたら、ずざざざーっと物音がして、何事かと思ったら、雪が解けてまとめて枝から雪が落ちていく音だった。クリスマスツリーよりダイナミックだ。

冬土用は過労。中学英語・理科・社会5時間付き合ったら、11.5hのひと寝。

教材・ノートは学校のを持ってきてもらって、こっちで用意したのは国語辞典と英和辞書とネットで普段使うサイトと学生時代の受験勉強のおぼろげな記憶で対処。片付けが楽なのがいい。

今は大寒シーズン。水を汲むには寒いな…。図書館やトレーニングルームやジャズ喫茶やスーパーでどんだけ野菜が高騰しているのかのウォッチング。

梅の花が咲くまで旅行等控えておとなしくしてなさい、的なおみくじを12月の初旬(小雪~大雪)に引いたので、そういう過ごし方になってる。12月は煤払いはあまり頑張らなかった、お盆に色んな挑戦をやったので。でも、竈もないような現代の住宅で煤が付着するような場所ってあるんだろうか?などと疑問に思いながら、よくわからず過ごした。裸眼で天体観測に、冬空は向いている。一等星が7つと多い。スーパームーンの月光浴もいい。中学あたりで習った漢文。李白の静夜思の出だしをピンインで変換して、大学でサシで習った中国語で読み上げてみるなんて遊びもやる。床前看月光 疑是地上霜 chuang2 qian2 kan4 yue4 guang1   yi2 shi4 di4 shang4 shuang1

まだ大寒は終わっていない。初侯にフキの花が咲くとあるが、観測点どこだろう?

・スプリングフィーバーを乗りこなす

立春、雪解け、春分、桜の頃。菜の花の黄色、茎葉のやわらかな緑色、青い空。

色彩豊かなこの時期、真冬の白い雪と翡翠の色の川、墨の色の山の水墨画の滋味のある風景からがらっと変わるギャップが大きい。昭和の昔の白黒テレビからカラーテレビへの衝撃とかってこういう感覚と近かったんだろうか?

腎虚対策

春土用の過ごし方を誤り、気枯れを起こした去年。立夏小満には崩れていたし、立て直すのに失敗して夏至に撃沈したので、今年は工夫して回避したい。結局建て直せたのは秋分ぐらいだったか。

座禅用座布団、購入から2年。もはや運動器具?

座る用途にずっと使うものだと思っていた。

 

巻き肩、肩こり、肩胛骨の間のだるさ対策で

バランスボールを用いてブリッジのような動作をした後に、

まるっこい座禅用座布団を見てふと思いついた。

バランスボールのように使えるのではないか?

 

仰向けに寝るときに背中~腰のあたりに座禅用座布団を置く。

上体をそらすような姿勢になる。

呼吸も深くなっているような。

そのまま寝禅。

 

関連過去記事

29歳女性「ついに座禅用座布団を買った」 - ド地味生活

ドイツ俗信辞典ググってみた

「チコちゃんに叱られる」ってNHKの番組で

ドイツ俗信辞典(事典?)ってのがちょろっと出てきたのが気になって、

ヒント:ドイツ俗信事典 ハンス べヒトルト シュトイプリ  wörterbuch deutsch

ヴァルター・ デ・グロイター(Walter de Gruyter )

あたりから色々ググる過程で、

ドイツ迷信辞典という表現も見かけた結果、

「これかなあ~、近そうな本。」って思ったのがこれ。

 

Eduard Hoffmann-Krayer, Hans Bächtold-Stäubli: Handwörterbuch des deutschen Aberglaubens

ウィキペディアでドイツ語の記事もあるし、

そこからウェブリンクもあるので、インターネットアーカイブで読める。

Handwörterbuch des deutschen Aberglaubens – Wikipedia

 

検索過程のノイズで日本俗信辞典 動・植物編 鈴木 棠三

というのも出てきて気になったけど、

大学図書館東洋文庫の棚をうろついていた儂としては

広益俗説弁も面白かった記憶。

国立国会図書館デジタルコレクション - 広益俗説弁

 

重陽の節句(旧暦)をまったり過ごす

重陽の日に、高いところに登ってはじかみをかんざしに…って漢詩の本にあったっけな。

『九月九日憶山東兄弟(九月九日山東の兄弟を憶う)』わかりやすい現代語訳(口語訳)と解説 王維 / 漢文 by 走るメロス |マナペディア|

 

博物館で「怠け者の節句働き」の類の日本語を見たが、

意味が分からなかった。

シフトが違うだけなんだろなあ、くらいの感覚。

知らぬ間に、時間で棲み分けてしまっているんだろうな。

 

菊の花のお茶はカモミールティーと似た感じがした。

クコの実を浮かべ、黄色と赤のコントラスト。

なんとなく甘みが欲しいときは、はちみつをちょこんと。

 

ねんぐわじ饅頭とやらを口にした。イベントの時、限定で出すらしい。

白っぽい蕎麦粉の皮は蒸しパンのようで、

黄色っぽいさつまいもの餡がほくほくしていて、ほわんと甘かった。  

かんじき作れたらかっこいいなと憧れる

金木犀の香りでフワフワしていた。

もうすぐ冬が来る。冬ごもりすると、どうしても脚力が落ちる。

梅見のときやクロッカスを見に行くときに、

長靴で雪の中をズボズボ歩くにも、あまりに雪が深いんじゃ解けるのを待つしかない。

短い距離でも疲労が激しい。雪を上から踏むのに足を上げる動作って踏み台昇降運動と似たような動きをしているからなのかも?

 

やれたらいいな、雪上散歩。

となると、かんじきがあるとよさそうだ。

 

小学生の頃、新潟の雪山でかんじきで雪上ウォークをした。

まあるい形状なので、普段一直線の上を歩く歩き方をしていたから、

かんじき同士が重なって非常に難儀だった。

(67コマ。長岡のかんじきの図あり)

国立国会図書館デジタルコレクション - 生活民俗図説

 

要は、わっか付けて歩いたらいいんじゃないかと誰かが案づいた、「アンヅキ」(69コマ)という伝承がある。雪上交通の革命的な発明なのかも。

 

立山芦峅寺のかんじきは爪がついていて斜面が歩きやすいという評判を聞いた。

www.hokurikumeihin.com

 

卵型のかんじきが意外と各地にあるのを知った。

かんじき(和かんじき)くらべ

 

かんじきウォークの備えにもなるかもと今思ったが、

そういえば今年は下駄で歩いている。

下駄ランニングも。

カランコロンと鳴らせるようになった。

座りっぱなしで半年。お尻が痛くなって、行き着いた座り方

在宅勤務を試している。職住一体のライフスタイル。

6時間。(昔の哲学者が生活費のために働く時間は少ない方がいいと言って、6時間が理想だったらしいとを公衆衛生学の教科書で読んだ)

時間の余裕を感じる。貴重なのは健康時間。

ほとんどの時を座りっぱなしでパソコンとにらめっこして過ごす。

何も気を付けていなければ、デスクワークの人のありがちな職業病に陥る。

頭痛、首こり、肩こり、腰痛、疲れ目、血行不良、痔…

仕事選びは、どんな職業病になりたいかを選択するという側面があるように思う。

だが、自分が就活生だったときは、どの仕事を選ぶとどんなライフスタイルで、どういう怪我や病気がつきものかといった観点は、すっぽり抜けていた。知っていたら、対策もできたかもしれないが、続かなかったので前は早期離職した。

働くこと自体が健康を害するようならば働かないだろうが、働くと健康になる仕事が発見されれば、働きたいという人は潜在的だがいそうな気がする。

働くと健康になる仕事は今どんどん価値が上がっているように思う。

 

デスクワークの職業病は姿勢が悪いせいだ、といわれてきた。

机にぐでっと潰れて勉強する学生時代から姿勢が悪い。ちょっと姿勢が良いとださいとか浮いちゃう学校コミュニティに放り込まれると、周りの人的環境下で擬態するために姿勢を悪くしたり、新品のおろしたての靴や服なんかをわざとボロボロにするとか陰ながら努力を要する。

学生時代にフルコマ入れて、朝から夕方まで大人しく講義室の木の座席に座って授業聞いてたら痔になったので、座学中心の学校というのは痔持ち養成所という側面がありそうだ。

静岡だと地震津波に備えて防災頭巾にもなるクッションを椅子の上に乗せていたから、マイ座蒲団を講義室に持ち込んでいたら、少しはマシだったかもしれないがそこまで知恵も回らずに過ごしてしまった。

 

じゃあ、一日中座っているようなライフスタイルで姿勢のいい人って?

思い浮かんだファーストアンサーが禅宗の人。

禅寺で座蒲団を使っていたので、それを取り入れた。

勤務中、プライベートも椅子の上に座禅用座蒲団を乗せて、

クッションとして利用している。

半年以上座り続けて、

骨盤底あたりの後ろの方でクッションが当たり続ける部分が

ずっと圧迫されて地味に痛い感じがするようになった。

身体が痛みのシグナルを出しているので、ひどくなる前に何か対策をしなければひどい目に合う。以前、身体の声を無視してそのままやり続けたら、身体を壊すのにかかった期間(約1年)の6倍の時間(約6年)を回復に要した。

 

姿勢のいい人のセカンドアンサーが、乗馬の人。

普通は座禅用座蒲団の平べったい面に座るが、

側面に座ることで圧迫される面を会陰かその前の方にずらす。

ロデオ座りと呼んでいる。

 

ふと、圧迫しなきゃいいんじゃないか、と思って、

と椅子から降りて膝立ちになると、股関節が伸びる気がする。

床に膝が当たって圧迫されて痛くなったら椅子に戻るが、

患部を圧迫したくないため、

椅子の上でしゃがむ。(デスノートのL座り)

 

椅子の上でしゃがんでいるうち、足が疲れて、椅子の上で正座。

正座したら足がしびれて、ちょっと足を崩す。

 

たまには、立つ。ちょこちょこ散歩する。

 

座りっぱなし、と一口で言うが、

座りながらこまごま姿勢を変えて、

同じ姿勢をぶっ続けでやって特定部位を圧迫疲労させ続けないのが

要諦のような気がしてきた。

 

関連記事。坐蒲購入した頃。

akisibu.hatenablog.com