体感は8月のお盆の暑さ。蝉の声もなく、葛の花もまだ。
梔子(クチナシ)の甘い香り、凌霄花(ノウゼンカズラ)の橙色。
そのうち土御門家の暦も行けるだろう。
『易経』は0と1の2進法で記述できるプログラミングだ。
ビブリオバウムを見学して、陰陽道の術の仕掛けを感じてきた。
東西南北の配色でピンと来て、
θ=-45度回転させたいようなひっかかりを感じつつ、
円形を見渡せる上の通路を北東の方角から南西に抜けた。
え、鬼門から裏鬼門に抜けるの?
艮大学がある学都仙台は六芒星の結界に坂がやたら多い街なのだが、
天下の書府金沢も街のイメージが被るような。坂多いし、金沢五社あるし。
暦の伝承通りに組むなら、
6/10の天赦日から天一天上の戊申までの期間は、動。
5/31からの十方暮れと6/28~7/9の癸亥までの八専は、静。
そして、7/10は甲子。次の60日の計画が始まる。
陰遁始めで太陽の力が減弱していく。
8/8の天一天上~8/23戊申の天赦日までの期間は、動。
その前後の静の間の溜めが鍵。
6/30に夏越の祓に出たけれど、旧暦でやるなら7/28。
夏を駆け抜けて、9/8の次の甲子に思うこと。
日が短くなったなりの次の60日をどう過ごそうか。
それはその時が来たら自然と分かるようになっている。
イレギュラーならイレギュラーなりに、
定石や伝承とは少しズレるあたりを己の感覚と目利きで微調整する。
日々風を読み、気を読み、身体に刻み付ける。
兆しを読んで記憶を呼び出せるように。