ド地味生活

滋味ある地の暮らしが精神を耕す

10年かけてレベル上げ

はてなブログ10周年特別お題「10年で変わったこと・変わらなかったこと

(1)良い変化

GoogleSpreadSheetやりたいことリスト100

やりたいことリスト100(2011年版)

「100個くらいやってみたいことを書いてみよう」

と、思いついて106個書き出したのは2011年2月3日の節分の日、まだ震災前であった。

実現可能性?費用?かかる時間?そんなものは度外視で拡散型の一人ブレスト。

やったらやりっぱなしで、チェックがザルなケアレスミス多発の問題児。

そこから変わったこととして、10年経過してみて実施未実施の振り返り作業をするようになった。表計算で項目ごとにカウント。煩悩消化率50%(7成仏、51実施)

2021年版も現在作成中。

(2)悪い変化

一身上の都合により、年収上げて金融資産を形成して35歳までにFIRE…っていう、わかりやすいバリキャリ路線でハッピーリタイアメントって方向のプラチナチケットを捨てた。攻めより守りを固めてきたので、また軌道修正かも。

(3)不変

なんだかんだまだ生きているので、運の強さ。

10年を総括する【柄にもないことをしてきたものだ】

はてなブログ10周年特別お題「はてなブロガーに10の質問

ブログ名もしくはハンドルネームの由来は?

ブログ名はド地味生活。
生活が嫌いで苦手で、派手で目立ってしまうキャラが
柄にもなかったことに挑戦中。

はてなブログを始めたきっかけは?

もともと別のサービスでブログを書いていた。
10周年を迎え、気分新たに一歩を踏み出した。

自分で書いたお気に入りの1記事はある?あるならどんな記事?

まとめ記事を書いてみて、既存の記事から抽出・編集してダイジェスト記事を作るのもありかもしれないと新しい可能性が見えた。
https://akisibu.hatenablog.com/entry/2021/03/10/164206

ブログを書きたくなるのはどんなとき?

ここでブログを書くのは、
なるべく清々しい精神状態(自分の中で心地よい風が吹く状態)に整えたいとき。

下書きに保存された記事は何記事? あるならどんなテーマの記事?

数えたら9記事。
ざっくりテーマは、リピートしたいもの。

自分の記事を読み返すことはある?

ある。折に触れて。

好きなはてなブロガーは?

今どうしているんだろう?と気にかかるのが1名。
https://tsukinohikari.hatenablog.com/

はてなブログに一言メッセージを伝えるなら?

サービス継続ありがとうございます。

10年前は何してた?

暗中模索だった。

この10年を一言でまとめると?

夢を供養する。なりふり構わず生き延びて、やりたいことやって執着消えてってる。

お彼岸でニュートラルを意識する

中秋の名月を乱視の入った裸眼で見上げると、

月が分身の術で10個以上になり、何倍も大きく見える。

月の周りを青白い光が囲い、膨張したり収縮したりを繰り返し、

だんだん大きくなっているように見えてくる。

眼鏡で矯正すれば、小さく、くっきりと1つ。

カメラを通して見れば、月の光も月に照らされた雲の光も明るさという点では同列で、人間の眼とは異なるカメラの見え方があるのに気づく。

ぼんやり月を見て過ごした翌朝はなんかもう色々と忘れてポカンとしている。

 

先行刺激のフィルターをかけて後続の出来事を解釈しているのを意識する。

タイピングのホームポジションやキーボードのショートカットをある程度習得してから、速く押せるがアレクサンダーテクニークの考え方から分析するとどうみても無理があって長持ちしない手の置き方に気づいて改める。間違ったまんま回数を重ねると後々痛みとして跳ね返ってくる。痛みに鈍感でいるうちに、どこからか不可逆的変化になるが、そうなってしまっては後悔しても遅い。

ピラティスを通じて心身のニュートラルポジションについても徐々に感覚を脳に馴染ませていく。自分のコンディションがだんだん安定してくると、自分が過ごす空間配置についても立ち返るポジションについて考え出すし、自分が使える時間についてもルーティンを改良しだして、定点探しに意識が向く。

 

座禅用座布団(坐蒲)がせんべい布団化したのでセルフで打ち直した

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坐禅用座布団の裏面。何かのダンジョンのようだ。

2015年に購入した坐蒲がだんだんへたってきて気になっていた。

 

akisibu.hatenablog.com

重い腰を上げて2019年に購入した仏具店や地元の禅寺で

どうしたものかと問い合わせたが、

打ち直しについての実践者による有力情報は得られなかった。

で、布団用品など店を巡るも化学繊維しか見当たらず、

間に合わせに古着の綿100%を適当に切り刻んで詰めておいた。

綿の種を蒔いて綿花を取れないかなと奮闘していたが、

茶色い綿を脂を抜いたり、漂白するなどの工程がちょっとわからなかった。

デッサン人形の修理の金具を探しに行った手芸店で、

ふとん綿、白っぽい色で約370g綿100%1100円を見つけた。

f:id:akisibu:20210622214219j:plain

 

早速、打ち直し作業に入る。

坐蒲が余裕ですっぽり入るぐらい大きい透明な袋の中で、

坐蒲の口に手を突っ込んで中のパンヤをひたすら取り出す。

坐蒲を口から裏っ返して、まじまじと観察する。

 

糸のほつれが気になるが今回の本筋でないので見送る。

ふとん綿を細長くなるように持って坐蒲の口から押し込んで入れる。

ふとん綿だけではまだ綿の入る余地があるので、取り出したパンヤを詰めていく。

トポロジー、同相…などと唱えながら、無心に詰めていく。

パンヤの細かい粉状の綿毛が飛ぶ。吸い込まないようにマスク装備。

坐蒲の表面にも細かい綿毛が付くので、手のひらでこすって塊を作ると扱いが楽。

仕上げは坐蒲の掃除機がけ。残ったパンヤは袋に入れて保存した。

しばらく使ってみて、もうちょっと綿を入れたいときの調整や次回の打ち直しの時に再利用かな。

まあるく、すとっとした坐蒲に気持ちが引き締まる。f:id:akisibu:20210622214447j:plain

 

 

なんとなく記事10選

機縁ありて、れいたんパパはんがブログを紹介してくれるとのこと。

紹介記事が上がった。わーい。

reichanhamanamusume.hatenablog.com

この紹介やれいたんパパの関心に応答していく感じの記事がぼちぼちアップされる見込みでいる。(予告)

reichanhamanamusume.hatenablog.com

 

儂との共通点がいくつか。

・出生地、神奈川県

・長子

・東北で暮らした経験

塩竃神社行った経験

箱根温泉入った記憶

・猫を飼った経験

 

自信作ってほどのものはないけど、見返してみて共通点と

かするようなかすらんようなものやらなんやらピックアップ。

 

1.起居動作の探究中。特に座り方はここまで来た。

akisibu.hatenablog.com

2.やりたかったライフスタイルを実現し続けている。

戸籍を取り寄せ、旧暦と新暦を換算し、旧地名から現在の地名に読み替えてグーグルマップでプロットする流れは2019年から。

akisibu.hatenablog.com

3.仕事選びは糧を得る・教育研修・福利厚生、もっと掘り下げての「恨み」の自覚。

akisibu.hatenablog.com

4.検索召喚士は文学部で読み書き能力は節約につながると確信した。

akisibu.hatenablog.com

5.足腰鍛えに散歩道や修行山で履き潰しながら履きよい靴選びの鑑識眼も鍛える。

akisibu.hatenablog.com

6.ブログ長期運営の醍醐味。年々変化。

akisibu.hatenablog.com

7.老い、病み、死ぬ。前年祖母を対面看取り、翌年猫を遠隔看取り。

akisibu.hatenablog.com

8.読むことは切り離せないからイーゼルを絵から離れて(ab)活用する(use)。

akisibu.hatenablog.com

9.息をするのを探求する。

akisibu.hatenablog.com

10.清々しい精神状態にもってけそうならブログを書くタイミング。akisibu.hatenablog.com

 

そっとくでお願いいたします

お題「#この1年の変化」

ひとことで言うと、様々なものを交通整理してきたし、今も交通整理し続けている。

1.リアルとネットの意識。
ライフスタイルも関心も多様化して、同じ共通の話題にできることってあるのかなと思っていたが、誰も彼もが感染症の話題。
ファッションなど流行に疎い方だと思うけど、
これこそ流行なのね、と感じた。

変化としては、オンラインがにぎやかになった。
コミュニティ・マネジメントの観点からは他流試合の選択肢が広がった。

元々儂はあまり3次元に適応できていなかった。
うすうす感づいてはいたが、オフィスに通い、大部屋で注意散漫にならずにタスクを仕留め、加えて社内的にもうまく立ち回れるほど自分は対人面で器用ではないことを23歳で悟った。
もし通勤時間の分を睡眠に充当できていたら、20代の貴重な時間を寝たきりで過ごさずに済んだのではないか?
そんなこともちらっと考える。

思うように動けない日でも、2次元なら、つまり画面の中の世界なら自在に動ける。
直接会ったことがなくても小規模なネットコミュニティをいくつか股にかけて、コミュニティ管理者も引き受けつつ、テキスト、メッセージから徐々に関係性を育んできた。
テキストや画像などで自分のキャラを出す。ただの文字列を目で追うだけなのに匂いがする。共感覚だろう。
口頭で、特に身振り手振り、外見上の演出に凝ったやり方とは異なる感覚が鍛えられる。隠れテーマ。野生の勘×デジタル。次の区切り。2022年1月4日。

対面しての口頭でのやり取りなら、相手が聞き間違える可能性が低くて短い発音の語彙を選択するといった配慮や声のトーンから興味なさそうならすぐに話題を変える臨機応変、顔色を伺いながら出方を変えるといったことも、スキルのうちだろう。
マスクで顔が隠れ、音はマスクにこもりがちで、「対面は控えるように」では肌感覚で以心伝心は難しい。今までリアルでやってきて特に問題を感じなかった人たちにとっては不自由に感じられるんだろう。
遅れてやってきた彼らには、「よう来たのぅ」と思う。リアル派との相互作用でまた変質していくのだろう。お祭りのようなライブ感もまた楽しいが、ハレとケの区別があってこそだと思う。

2.身体性の回復。
手と眼と脳に特化した生活はアンバランスだ。幼少期からアニメのビデオで子守され、外では滅多に遊ばずゲーム漬けで余暇を過ごし、本や漫画に読みふけって、ネット漬けで過ごしてきた身としては、アンバランスさに気づくのがかなり遅れたのだけど、拘束性の罠がある。
年単位で手当てを怠ると労働寿命が縮む。
特にPCと決まった家事だけで日常生活が埋め尽くされるような生活では、しまった!と感じた。
対策としてすぐにでも意識できそうなのは姿勢や体の使い方である。
特にデスクワークはまとまった座る時間があるので、座り方を試行錯誤してきた。立つ、歩く、立礼をするといったことにも意識を向けた。
身体を丈夫に長持ちさせるまとまった実践知識の体系にも触れるようになった。
ジムに通ってゴリゴリのマッチョにする気はない。
骨で立つ。死ぬまで歩けるカラダが理想。
化粧はまず滅多にしない。もし朝したら午前零時までに落とすルールは死守だけど、うっかりをやる人だから。同じ理由でコンタクトもしない。化粧をしないことを「儂は無添加だから」と表現する。「なにそれー、化粧してるウチらが添加物たっぷりみたいじゃん」ってリアクションしてたような同級生もきっとマスク生活で無添加生活を謳歌しているんじゃないかと予想だけしている。

ケの暮らしをエネルギーチャージできるように過ごしたいから省力化。

3.交友関係。
遠方の友人たちとの飲み会は、通話アプリで参加だった。向こうでワイワイガヤガヤやっているところに、文字だけで参加したり、音声もいけそうなら通話で声だけで参加した。
大学時代の飲み会だって、来ていない友達にガラケーから電話してたんだから、そんなに違和感はないんだ。
今まで会ったことない人たちとのZoom通話が急増して、輪が広がったし、知的刺激も活発だ。オススメ本や映画、音楽などの話題は未経験ゾーンで、幅が広がりつつある。

4.時間意識。
ずっと家にいて気持ちが切り換えにくい時はお香を焚く。音楽もまた空間を染める。
無駄打ちに消極的になった。
2/1に暦要項で来年の祝日をチェックして、カレンダーの並びで連休をつくれそうな日付を把握する。
事務手続きを窓口に行かずに書類郵送で済ませる。切手代がかさむ。交通費と移動時間かけるよりは安上がりかも。
不明点の照会は電話で済ませる。なるべく無料通話の範囲内にしたいが、生存報告や生存確認の電話や連絡が増えた。
やむをえず窓口に行く際も滞在時間を最短時間で済ませられるよう、予め書類を貰っておいて記入済みを持っていく。
予定は未定で動いていたのが、やや計画的になる変化もあった。事前予約やアポイントを取る→スケジュールにメモする→期日に対応する流れ。
繰り返しタスクは、前回の行動ログを参考に、微修正を入れながら小さく改善中。

5.金融機関、家計簿の見直し。
地元にひきこもって完結するように組み替えた。イツメンからみずほ銀行を外した。
家計簿の手入力をやめた。現金払いの総額なら現金出納帳で把握できる。

6.食料調達方法の見直し。
里に下りずに買い物が完結するよう一筆書きルートを試行錯誤した。
産直所でどうやって料理して食べたらいいかわからないものにチャレンジする。
ひきこもりっぱなしなのでバケツで稲を育てた。プランター高麗人参を再チャレンジ中。
ヨモギオオバコタンポポ増田を見習って、
https://anond.hatelabo.jp/20160524121722
野蒜、酸い葉、ドクダミ等食べれる野草やら山菜やら実食しながら研究を進行中。
森のばあさまから頂戴した薬草効用ノート(町内会の回覧から手写し)の解読。

7.学びのこと。図書館の利用制限。
滞在時間に上限ができたのだが、時間が迫ると声をかけてもらえる。4時間も5時間もブラウジングはやれなくなったが、メリハリのある時間の使い方ができるかなと思う。
春頃に明治~大正~昭和のニュースをまとめた事典を読んできた。索引で感染症の病名と関連するニュースを総当たりで眺め、猖獗というキーワードを覚えた。明治19年興行ビジネスにストップかかる→あんまり長引くと業界人が難渋したもんだから、解禁→また患者が増加→またストップしとけって流れや感染症が収まってくるとニュースに取り上げられる頻度も下がることなど予習した。
様々なキャンペーンに乗っかり、調べ物などデジタルで読める環境にもお金をかけたので、どういった情報ならどの文献にありそうか?といった面で少し見通しが立つようになった。

8.同期的な素早い反応と非同期的なごゆっくりの反応。
リアルタイムで反射神経で即レスの反応…「速達即レス」。
一旦受け取っておいて、後からゆっくり落ち着いて返す…「そっとく」。
(携帯電話がない時代に家から出かけるとき、食卓にそっと置手紙を書いて置いておく→そっと置く→そっとく)

儂も「そっとく」が増えたし、相手も「そっとく」でいいよ、待てるよ、というスタンスが常態化している。
リアルでのご対面やZoom通話がどっと人疲れするのは、リアルタイムで即レスが基本だから、という面もあるだろう。インテンシブなチャットも代謝が上がる。

とりあえず目だけ通しておいての既読スルー案件か、
暇じゃないなら一生読まなくても構わないぐらいの未読スルーOK案件か、ぐらいは分けられる。

最悪なパターンは、どれも通知が一律に重要扱いで、一見「即レス」案件のように見えるのはハードだ。通知を確認するのにいくつもアプリを開かないとならない状況に陥ると色々重なるときは重なるので、なおつらい。
全件を手動振り分けするのは現実的でないし、大半は自動化で処理して、きめ細かいところは目視で対応になるだろう。一旦全部非通知にしてみて通知が必須のものから非通知を解除する流れ。
ネットセキュリティ面では、メールアドレスやID、パスワードの流出事案が多くあるのでその事後対応に追われたり、パスワードリスト更新作業をしたりした。運営の対応に関してあまり上手でないと感じたものはサービスの利用を控えるか、アカウントを削除した。

さもないものが食いたいのよ。今年のお正月は2月にも再びやる

大寒シーズンだ。11月立冬ぐらいから冬眠モードで動けなくなってくるけど、寒さが一番きついので水仕事で手がじんじんという。

あれよあれよと2021年の1月が過ぎてしまった。

2020年12月に初詣、いつやるべ?問題に注意資源を割き、

今回は旧暦のお正月ば、ちゃんとした正月にして、

新暦の正月も行事はやっけど、仮のお正月として2回やろうって位置づけた。

旧暦でやってる儂の中では年末。いつ年明けか未定の年末。

 

実施日は天気次第。立春から旧正月、雨水ぐらいまでに?

周期的に変化する体調と気分という自分暦でもフィルタかける。

ロジックと計算でそこそこ詰めるけど、それが全てじゃない。

気を読み、風を読み、ふっと外に出て空気の匂いを感じて日を撰ぶ。

自然に対するHighly Sensitivityに向いてるなら暦の吉凶よりも、

もっとprimitiveな判断するのも一興。

 

アペリティフ(apéritif)のお屠蘇も2回目の分も用意してある。

自分にはこれは外せないなってスパイスを特定したら、みりんにうるかすだけ。

・お屠蘇やろうって行動の背景にある過去のフィールドワーク

(1)九重に出逢う-九重みりん時代館・工場見学 | 九重味淋株式会社

(2)京都の賀茂御祖神社(通称、下鴨神社)。【常駐ガイド】§下鴨神社第9日。十二単特別拝観/大炊殿エリア#2 | ワルディーの京都案内 - 楽天ブログ

 

ままちゃんのおせちを一部再現したく、生のちょろぎをお取り寄せして、塩で漬け梅酢で漬けて、浸かるまで一週間近く待ってのひと齧り。ちょろぎって救荒植物だし、さもないもんよ。

出た言葉は、「そうそうそうそうこれこれこれこれ」

食い慣れない人は食い慣れない。食は三代というし。

同じもの食い継いできた原体験が共有できる一族や同郷なら、各地に散らばってしまっていても共感しかない。

小学生の頃、家で読んでた漫画で最高のスパイスは思い出なんだ…料理版ブラックジャック『ザ・シェフ』第一巻第一話p.32ですよ。再読したら涙流して食べるおんちゃんが重なり、瞬泣き。あの方が亡き今は、もう幻の味。当たり前のようにすぐ手に入ってたと感じていたものが、後からあれって見回したらもう得難いものなの。喪失感とか郷愁とかほろ苦い渋みが、恵みへの感謝の言葉が口をついて出てくるときの発声に重層的に彩りを添える。ラやシの音だろうか。

スーパーのスパイスコーナーでついついじっくり見てしまうのも、きっとこういう刷り込みが効いているんじゃないか。冬のコトコトビーフシチューにキャラウェイシードをパラパラッと。

 

明日が土用明けだから、今は冬土用もラストスパート。

冬は豆料理をやり込むのもいい。ひと冬越すごとに、小豆や黒豆の経験値がたまる。

食のルーツは東北人らしく秘伝豆(枝豆のような風味の青大豆)を塩水で煮て、

これは仕掛品。

これ、ずんだイケるんじゃないか?

なーんて、ここからどれだけ派生が思い描けるか。

チャングムの誓いに出てくる味を描く能力。

描かずして描くの極意。

別に絵筆を握ることにゃこだわらず、

思考のキャンバスとカメラアイ特性(eidetic)で、手ぶらで身軽に。

 

食べたことはあっても名前も知らず、聞いただけでもピンとこず、

見たことあってもはっきり見覚えがあるともいえず、

記憶の底に沈んでしまい、どう探せばよいのやら、という中で、

生きてく中で何かの拍子にひらりと再会できたら機会だね。

そこで、ぱしっと捕らえるしかない。

 

そういえばそんなのあったなこれ、と思い出の再現しながら、

2021年は安息年(שְׁמִטָּה Shemittah)かなと予感する。

2014年どうして過ごしてたっけと記憶と記録のデータベースを参照する。

まだ弾倉に弾を込める段階の息遣いで。